神 大地Daichi Jin

IoTスタートアップのゼロスペック株式会社で、灯油配送を「経験と勘」だけに頼る仕事から、残量データをもとに計画できる仕事へ変える事業に取り組んでいます。

一人目の営業として、顧客開拓、実証実験、現場確認、導入設計、契約後の定着までを担当しています。現場に必要な仕組みがなければ、要件を整理し、自分でツールやアプリもつくります。

北海道帯広市出身、札幌市在住。 2020年にゼロスペックへ入社しました。

配送拠点で、はしごに登って灯油タンクの上部を確認する神大地
配送拠点で、設置前の灯油タンクを確認

いまの仕事

灯油が必要な場所へ、
必要なタイミングで届ける

ゼロスペックは、灯油や燃料油のホームタンクにIoTセンサーを取り付け、残量を遠隔で確認できるようにする会社です。配送計画SaaS「GoNOW」と組み合わせ、定期巡回や経験と勘に頼っていた配送を、残量データをもとに組み立てられるようにします。

  1. 01 これまで 残量が見えない

    定期巡回や経験と勘で、訪問先とタイミングを決める。

  2. 02 センサー 残量を遠隔で取得

    ホームタンクの残量を、現地へ行かずに確認する。

  3. 03 GoNOW 配送を計画する

    残量データから、届ける先と順番を組み立てる。

  4. 04 配送現場 必要な場所へ届ける

    不要な巡回を減らし、必要な顧客への配送に集中する。

私の担当

売る前から、現場で使い続けられる状態まで

営業として契約を取るだけではなく、顧客の配送業務を見て、導入方法を決め、運用が変わるところまで関わります。

  1. 顧客開拓

    経営側と配送現場の双方から、いまの業務と変えたいことを聞く。

  2. 実証実験

    対象にするタンク、期間、確認する効果を顧客と決める。

  3. 現場確認

    配送拠点の設備を見て、タンクローリーにも同乗し、実際の動きをつかむ。

  4. 導入設計

    配送エリアの分け方、計画のロジック、運用体制を現場長と整理し、必要な機能を要件にする。

  5. 定着・改善

    契約後も利用状況を追い、GAS、API連携、アプリ開発まで含めて不足を埋める。

顧客と同じ安全・法令の前提で話すため、2026年3月に危険物取扱者乙種第4類を取得しました。配送ドライバー向けアプリでは、業務整理から設計・実装まで関わり、2026年にローンチしました。

顧客向け勉強会で登壇し、マイクを持って話す神大地
顧客向けの勉強会で、導入事例と運用の変化を共有

導入の実例

全農と地域生協への導入

これまでに関わった大きな案件として、全農の灯油配送へのセンサー22,000台の導入と、地域生協への40,000台の導入があります。

いずれも顧客開拓から始まり、実証実験、契約、導入設計、運用フローづくり、導入後の定着まで関わりました。

全農
22,000台
地域生協
40,000台
これまでの累計
107,800台超

大規模な導入では、役員や現場のマネージャー、配送現場のドライバーなど、さまざまな立場の人と話しながら進めていきます。

雪の積もった訪問先で、ホームタンクの設置状況を確認する様子
訪問先で、ホームタンクの設置状況を確認

営業生産性を高める社内開発

一人あたりの仕事の量と質を高める
「ZeroPilot」

営業の仕事では、商談の前後に、過去の経緯を探す、メールや社内連絡へ返す、案件を記録する、止まっている商談を見つける、といった作業が発生します。営業人数を増やすだけでは、この周辺業務も一緒に増えていきます。

そこで、顧客と向き合い、案件を前に進める判断に時間を使える状態を目指して、社内プロダクト「ZeroPilot」を設計・開発しています。完成したツールを導入したのではなく、営業現場を知る自分が、課題の整理、Pythonでの実装、毎日の運用と改善まで行っています。

土台にあるのは、案件の経緯、顧客の課題、判断の理由、業務手順を、人とAIの両方が読める形で残したリポジトリ「zerospec-brain」です。AIはまずここを読んでから動くので、経緯を説明し直さなくても、案件の背景を踏まえた仕事ができます。

AIが下書きした返信、フォロー確認、定型業務を一画面で扱うZeroPilotの公開用画面
実務で使っているZeroPilot。公開用に顧客情報を置き換えています

いま動いていること

01

経緯を残す

案件の経緯、判断の理由、業務手順を「zerospec-brain」へ蓄積し、人とAIが同じ情報を読める状態にする。

02

AIが返信を下書きする

受信したメールの経緯とzerospec-brainを読み、AIがGmailの下書きまで書き上げる。

03

見落としを拾う

動きが止まった商談や、接点が途絶えている顧客を検知し、フォロー候補に戻す。

04

定型業務を動かす

予定・タスクの更新、確認、記録など、決められた処理をプログラムが定刻に実行する。

メール1件の流れ

メールを受け取ってから、送信するまで

決まった処理はプログラム、文章はAI、顧客との約束は人。役割を分けています。

  1. 01受信を検知

    プログラムが受信をとらえ、同じスレッドや過去のやり取りなど、返信に使う材料をそろえる。

  2. 02AIが下書きを書く

    経緯とzerospec-brainを読み、返信をGmailの下書きまで書き上げる。

  3. 03人が承認して送信

    宛先、日程、金額を確認して送る。送信は自動化しない。

現在

周辺業務を減らす

返信の下書き、フォロー漏れの検知、定型業務の実行を、自分の営業で毎日使いながら改善しています。

次に目指すこと

営業判断を引き継げる形にする

zerospec-brainには、顧客の課題、意思決定者、導入を止めた制約、過去の判断理由が残っています。これを根拠に、次に誰へ何を確認するかを、不足している情報まで含めて提案できる状態を目指しています。

メディア

新聞、テレビ、Webメディア

灯油配送へのIoT導入について、取材や紹介をいただいたものです。

ぜんせき 中部版

「灯油配送最適化へ勉強会 燃料費節減など導入事例報告」

燃料油脂新聞

「スマートセンサー勉強会 導入2社の事例共有」

山形新聞

「灯油配送にIoT活用 残量確認しやすく業務効率」

北海道建設新聞

「灯油配送効率化へ実証実験 札幌市内の小中学校30校 センサーで残量常時把握」

STVニュース北海道

「IT技術を灯油配達に活用 灯油の残量をパソコンで遠隔管理 ドライバー不足解消へ 北海道」

信越放送

「減少続くガソリンスタンドに救世主…「IT技術」が救う⁉ 灯油タンクの減り方をセンサーで見える化、配送必要な顧客データを自動でリストアップして効率的な配達へ」

北海道物流ニュース

「北海道エナジティック IoTとAI活用し、灯油配送業務を効率化」

STVニュース北海道「灯油配達にIT技術」の放送画面。雪の残るホームタンクにセンサーを取り付けている
STVニュース北海道で放送された、灯油配送の取り組み。画像からYouTubeで再生できます

これまで

新聞社、日本語教育、在留資格、IoT

北海道新聞社

広告営業とイベントディレクションを担当しました。

北海道マラソンや花火大会などの事務局として、行政、企業、制作会社などと調整しながら、企画の実施や当日の運営に携わりました。

個人事業/日本語教育・就労支援

台湾の方への日本語教育や、日本で働くための就労支援に携わりました。

言葉や制度、置かれている状況が異なる相手に、どのように伝えれば理解してもらえるかを考える経験になりました。

キャリアバンク株式会社

特定技能外国人の在留資格申請支援を担当しました。

制度上の要件や期限を確認し、申請に必要な情報を整理して、実務に落とし込んでいました。

ゼロスペック株式会社

一人目の営業として入社しました。

顧客との商談から始まった仕事の範囲が、導入設計、データ分析、業務自動化、システム連携、アプリ開発へと少しずつ広がってきました。

仕事の外側

台湾との縁

台湾が好きで、これまで何度も訪れています。

以前、日本語を教えていた教え子や台湾の友人との交流は、現在も続いています。

夫婦のフォトウェディングも、台湾の友人と現地のカメラマンに協力してもらい、台湾で撮影しました。

台湾の街角で撮影したフォトウェディング
台湾の街角で撮影したフォトウェディング

社会人バレーボールサークル

2017年に、札幌で社会人男女混合のバレーボールサークルを立ち上げました。

参加受付や日程調整、体育館予約などを仕組み化したうえで、現在は代表を後輩に譲っています。

社会人バレーボールサークルの集合写真
2017年に立ち上げたバレーボールサークル

最近の趣味

最近は、釣り、サーフスケート、バイクを楽しんでいます。

外に出て、知らない場所へ行ったり、初めてのことを試したりする時間が、よい気分転換になっています。

湖のそばに停めた黄色いバイク
最近はバイクで湖まで